質問:たとえば、無理に行かせるべきか、休ませるべきか、どんな声かけをすればいいのかなど、“初動”として親が取るべき対応について教えてください。
まず、親は焦ります。でも「落ち着け」と自分に言い聞かせましょう。
何かあったのか……?と、頭の中が真っ白になると思います。
ある日突然やってきた(と親は思っている)ので、本当に焦ります。
でも初動として、経験上(後悔も含めて)言えるのは、次の3つです。
🔰 初動で大切な3つのこと
① まず、話を聞くための”時間”を確保する
② 子どもに「安心していいよ。無理やり学校に行かせようとは思ってないから」と伝える
③ 学校には、前日でも当日でもそのまま素直に連絡してOK!
経験上ですが、①〜③についてゆっくり説明していきます。
大前提──子どもは人生初の大きな危機のなかで、親にヘルプを出しています
理由や原因が分かっても分からなくても、子どもが人生初ともいえる大きな危機を迎えて、親にヘルプを出しているということです。生まれて数年の子どもにとって、頼れるのは保護者だけではないでしょうか。そのヘルプをどうぞ、真摯にキャッチして、ピンチに立たされた子どもを安心させてあげてください。
子どもの考えている世界はとても狭いです。
行きたくないと思った学校に一度登校したら、下校時間まで「逃げ出すこともできない」んですよね。教師と交渉して、下校して、家の鍵も開けて一人で帰れませんよね……。抜け出していつもと違う時間帯に通学路を一人で帰ることも到底できません。
💬 筆者の体験:
わが子は重度の不登校でしたが、当時そのように「学校に一回登校したら何があっても下校まで帰れない」と恐怖だったようです。
子どもによって程度の差こそあれ、親に頼ってきたわが子のSOSをキャッチしてあげてほしいです。
① まず、話を聞くための”時間”を確保する
焦って聴くことのないように、子どもだけでなく(焦っている親自身も)落ち着ける場所や空間で話を聞きましょう。できたら飲み物やおやつなど用意して、リラックスできる環境をつくってください。
「どうしたの?」「何で行きたくないの?」とド直球に聴くと、詰問されているような気持ちになったり、責められていると感じたり、「親を悲しませたり怒らせたりするのではないか」と不安になったりします。子どもは親の反応や様子に、想像以上に敏感です。
📝 専門家からの助言:
「子どもは親の反応や様子に、想像以上に敏感」これは担当していただいている公認心理師・臨床心理士・医師からも言われた助言です。そして実体験としてもそうでした。
なので、お互い落ち着きましょう!
登校の前日・前夜に子どもから言われたのであれば、翌日の予定はキャンセルするのがベストです。仕事の場合は代われるのか、休める環境なのかにもよりますが、まずゆっくり寄り添える時間の確保が大切です。
② 子どもに「安心していいよ」と伝える
「安心してね、無理やり学校に行かせようと思ってないから」と伝えましょう。これは親御さんの判断にもよりますが、不安な子どもに対してまず必要なのは“安心”です。
③ 学校には、前日でも当日でもそのまま素直に連絡してOK!
変に「今日だけかもしれないし……」と思って「風邪っぽいので」とかウソを言わなくて良いと思います。
今後、もし行きづらさが出てきても、先生としても「あの頃からそうだったから」と認識してくれ、配慮や保護者への連絡をもらえる可能性もあります。
◆ 担任との信頼関係で連絡しづらいときは?
電話に出た職員に伝えてもOKです。
必要なら後から担任の先生が、時間の都合の良いときに折り返し電話してくれると思います。特に登校時のバタバタした時間に、わが子の一大事について話し込むことはできませんし、先生の動きからしても得策ではないかなと思います。
◆ 前日に連絡する場合の伝え方(例)
「実は子どもが学校に行きたくないと申しておりまして……。本人の様子次第で、明日はお休みするかもしれません。本人の話も落ち着いた状況で聞いてみたいと思っております。また明日朝、連絡させてください。」
翌日、登校できそうであれば、手短に登校することだけを連絡すればよいでしょう。
その際、行き渋りの原因が担任の先生が原因のこともありますし、友達関係が理由でも触れないでほしい場合もあるかと思います。なので、そのときは先生に「行きたくない理由については、本人にはまだ聞かず、そのままでお願いします」と伝えましょう。
◆ 当日に連絡する場合の伝え方(例)
「実は子どもが学校に行きたくないと申しておりまして、いったん本日は欠席させてください。(または:様子見で遅刻して登校させてください)」
「また先生のお時間のあるときにでも(放課後など)改めて連絡したいのですが、お時間の都合をお聞きしてもよいですか?」
このように伝えれば、あわてていろいろ話したり、時間を費やしすぎることもないと思います。
基本的に、回りくどい言い方をせず、担任の先生にどうしてほしいかを素直に・端的に伝えたらいいと思います。
これ、今後不登校が長引いたり、友人関係のトラブルが原因だった時にも先生との信頼関係にもつながるとおもうんです。 〝すぐに(担任に)相談してくれた〟先生からしても、保護者と一緒に協力して子供を見守っていこう!と思って貰える第一歩ではないでしょうか。
(因みに、私の周囲でも子供の行き渋りや、不登校などで学校に相談してた複数人の中で、学校の先生とうまく連携し子供のサポートができているのは断然このタイプの保護者です。
〝これは=元通りのように完全登校できた〟ではありませんのでご注意ください。「学校・保護者・こども」が話し合いながらその子にとっていい方向に向かえたという意味です。)
まとめ:①〜③が初動で必要なこと
おそらく初期にはいろいろ分からないことも多いんですよね。子どもも混乱しています。もちろん親も。そして報告を受けた先生も。
実際、子どもも、はっきりした理由が「分からない」「うまく説明できない」「話したくない」ことも多く、一気に対応することは難しいと思います。子どもも単純じゃないんですよね! 親が思う以上に繊細だったり、プライドもあったり。
だからこそ、①〜③が初動で必要なことだと思います。
参考になれば幸いです。


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